マルや四角は世界のカタチ。そこにすっぽり自分が入る。
円の中ですっと佇む姿や、世界に根を張り茂っていく姿。
印面のデザインは世界と自分がひとつになる姿を現すものです。
そしてその意匠が彫り込まれた判子という道具は、
人生の節目で訪れる決断と約束のしるしとなります。
人生でおとづれる、さまざまな岐路。
心がいろいろな方向へ揺れ動く時。
その方向性をどうにか見定めて、
大切な約束を交わすときに、約束の印として、
朱色のしるしに願いを込める。
朱は色あせない色。永遠性を秘めた色です。
そして、そんな朱色でしるす判子とは、
約束が永遠に守られるようにと願いを込めて捺されるもの。
願いを包みこみ、大切に守る結び目です。
判子とは、ごくごくシンプルでささやかな道具ですが、
お客様の大切な気持ちに寄り添い
暮らしの中にさまざまな恵みを呼び込む道具となることを
願いつつ、今日も判子を作っています。
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